
小学校の頃この雑誌に出会い、知らず知らずの内に理系頭になっていたというプログラマの人、案外多いんじゃないかと思います。
私、ナカムラもその一人です

2010年をもって両方とも休刊となってしまい残念なのですが

その内の1つ、大人の「科学」と「学習」定理と法則101 というものを購読したので、ご紹介します。
「科学」と「学習」の流れを汲んでいるだけあって、各解説に4コマ漫画を加え、敷居を低くしてあります

この本で紹介されている、ほとんどの定理・法則は、実生活にはあまり関係しません。
・アルキメデスの原理
・フィボナッチ数
・ラプラスの悪魔
・一般相対性理論
・不確定性原理
などなど。
聞いた事はあるけど、詳しくは知らない…という定理・法則に関して、1項目2ページ程度で分かりやすく解説してくれています

実生活に関係なさそうな法則ばかりとは言え、コンピュータやゲームプログラマに関係しそうなものが無いのか探してみると…あった


・ピタゴラスの定理
ゲームプログラムでは、2点間の直線距離を求めるのに、よく使いますよね。
・ムーアの法則
半導体の集積度の進化に関する法則ですので、コンピュータに関係していると言えますよね!
・ハインリッヒの法則
「1つの大事故の背後に、29件の小事故があり、更にその背後には300件のヒヤリとさせられる事故がある」
という内容の法則です。
元々はアメリカの保険会社で用いられていた法則ですが、航空関係の事故を防ぐためにも応用されたそうです。
プログラムのバグを防ぐことにも応用…できませんかね…??
・パーキンソンの法則
「公務員の数は仕事の量とは関係なく、一定の割合で増加する」
という内容の法則です。
これが何故コンピュータに関係するのかとお思いでしょうが、次のような解釈で使われるケースもあるそうです。
「新たに大容量ハードディスクを購入すると、その容量一杯近くまで情報が増え続ける

あなたも、身に覚えがありませんか?
***
コンシューマゲーム機のメインメモリも、昔 2KB だった頃から比べると驚異的な容量(10万倍以上

にも関わらず、相変わらず「メモリが足りない、メモリが足りない

まさに、パーキンソンの法則に当てはまっていると言えるのかも…。
ハードウェアの性能をギリギリまで引き出そうとするプログラマの性質が、その一因になっている事と思います。
そんな法則が、一般相対性理論などの法則と並べて紹介されている事で、全て身近に思えてくるから不思議です

興味があれば、ご一読下さい。