みなさんは、オプティミスト(楽観主義者)ですか?
それとも、ペシミスト(悲観主義者)ですか?
通常の感覚としては、
楽観的=良いこと
悲観的=悪いこと
というイメージが一般的なのではないかと思います。
しかし、全てのシチュエーションにおいて、楽観的な事が良い事かというと、あながちそうとも言えません。
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「だろう運転」「かもしれない運転」という言葉をご存じでしょうか?
運転免許証を持っている方は自動車教習所

「あの曲がり角から、歩行者が急に飛び出して来るかもしれない」
という悲観的な予想をして、徐行や左右確認

「曲がり角から歩行者が飛び出して来るなんて、まずないだろう」
という楽観的な予想をして、何もせずにいるのが、だろう運転。
この例なら、悲観的でいた方が良い結果に繋がる(というか、悪い結果に繋がりにくい)ことが想像できる事でしょう

これがまさに、悪い楽観と良い悲観を表していると思います。
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プログラマも同様に、
「配列外アクセスなんて起らないだろう」
「メモリは確実に確保できるだろう」
「こんな操作をするユーザーはいないだろう」
なんて「だろうコーディング」を慎んで、
「配列の添え字に想定外の値を指定されて、配列外アクセスするかもしれない」
「メモリの断片化が発生して、メモリが取得できなくなるかもしれない」
「ラスボス戦の直前から、スタート地点まで戻ってくるユーザーがいるかもしれない」
という「かもしれないコーディング


かといって、日頃の生活で常に悲観的でいた方が良い、という訳ではないですよ

最良の結果を得るためには、楽観的なイメージを抱き

最悪の事態を避けるために、悲観的なイメージを持ち、それに備える

…というのが良いのではないかと思います
