2008年11月10日

投票とゲーム

こんにちは、ナカムラです。

アメリカ大統領選挙に決着がついてから少し時間が空いてしまいましたが、投票とゲームのことについてお話しさせて頂きます。

投票とゲームってあまり関係ないように思いますが、次のようなケースで使う事があります。
例えばAIの意志決定。
選択可能な行動の内、どれをチョイスすればいいのかを決定する為に、選択肢を候補者に見立てて、投票のような事をする場合があるのです。

具体例を挙げる前に、一般の投票方式にどんなものがあるのか、簡単に紹介してみましょう。

1単記投票方式
最もおなじみの投票方式でしょう。
学級委員の選出や、普段何気なく行う多数決など、幅広く使用されてます。
気軽に行えるのが利点ですが、必ずしも全員の意志をくみ取れているとは限らないのが欠点です。

2上位二者決選投票方式
1回目の投票での上位2者同士で決選投票を行う方式です。
オリンピックの候補地選びで採用されているので、知ってる方も多いでしょう。
1回目の投票ではトップだったのに、決選投票で負ける…なんて事も発生します。
1回目の投票で3位以下を指示していた人たちが、2回目の投票で1位を嫌った結果、起こる現象です。
言い換えれば、1回しか投票を行わない単記投票方式だと、「実は案外嫌われている」という人や意見が採用されてしまう場合があると言うことです。

3勝ち抜き決定投票方式
高校野球で行われるトーナメント戦と同じ方式です。それゆえトーナメント戦でありがちな問題をはらんでます。よく、優勝候補同士が1回戦で当たってしまい「事実上の決勝戦だ」なんて言われることがありますよね。
この方法では、候補の中にじゃんけんのような三すくみの関係があると、判断する順番によって結果が変わってしまう可能性があるのです。

4順位評点方式
候補になるモノそれぞれに点数を付けた上で採決を取り、合計得点の多いモノを採用とする方式です。
点数の付け方にバリエーションがあり(上位から1点ずつ減らして点を付ける、候補者全員に持ち点を割り振る、マイナス点を付けることを許す、など)、それ次第で結果が大きく変わります。
みんなに嫌われていない候補」が残るケースが多い投票方式です。

5総当たり決戦方式
いわゆるリーグ戦方式です。全ての候補において一対一で優劣を決めて、総合的な勝率で最終結果を判断する方法です。

参考文献 「理性の限界―不可能性・不確定性・不完全性」 高橋昌一郎 講談社


これら5種類の投票方式、どれが一番優れているのかというと…一概に決められないんです。どれも一長一短があります。
みんなに平均的に受け入れられたいモノ晴れを選出する時は、順位評点方式。
好き嫌いは激しいけど、とんがったモノぴかぴか(新しい)を選出したい時は、単記投票方式。
全てのライバルを打ち負かす強さを持ったモノパンチを選びたい時は、総当たり決戦方式で投票する…など、場合に応じて投票方式を変えるのがイイと思います。

どの投票方式がいいか、投票で決めるあせあせ(飛び散る汗)…となると投票の永久ループに陥るので、止めておきましょうたらーっ(汗)



さて、ゲーム内の投票ですが…例えば、ある落ちゲーのAIの作成方法の1つとして、ピースをどこに置けばいいのかという意志決定の際に、全ての位置、全ての方向に回転させたピースを置いた場合を比較して、どれが最善手なのかを、投票に似た処理で決定する…という方法があります。
ピースを置いた状況にポイントを付けていくのです。
どの状況に何ポイントを付けるのかは、調整次第です。
この調整によって、少しでも消すことを優先するAIや、まとめて消せるようになるまでは隙間無く積み上げる事を優先するAI、連鎖を優先するAIなどの個性を持たせることが出来ます。

つまりこのケースでは、順位評点方式の投票を行っていると言えると思います。



ちなみにヘキサドライブが出す来年用年賀状のデザインにはいくつか候補があったのですが、順位評点方式によって投票が行われました。

いつの日かこの場でお披露目できると思いますので、その時また報告させて頂きます!わーい(嬉しい顔)

posted by 管理人 at 13:41 | Comment(0) | 研究・開発
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